iDeCoと年末調整(公務員も入れるよ!)

ずいぶん前に共済加入者とiDeCo*1に関する記事を書いていたわけですが、あっという間にもう1年半ほど経ちまして、今年の1月から加入が可能になり、私の理解では最速で2月から掛金払込が始まっています。
共済加入者も個人型確定拠出年金(個人型401k)への拠出が可能に(2017.1〜) - 気が向いたら書く。
そして、9月までに掛金払込をされた方のお手元には国民年金基金連合会から「個人型確定拠出年金に関する重要なお知らせ」なる圧着ハガキが届いているはずです。こんなやつ↓

年末調整の際は、年末調整の申告書(「給与所得者の保険料控除申告書」)の右下にある「小規模企業共済等掛金控除」の「個人型又は企業型年金加入者掛金」のところに「合計金額」(上記の証明書であれば132,000円)を記載することになります。
証明書は圧着ハガキを添付すればいいのでしょうが、証明書部分がどこまでなのかがよくわからず。一番右端の部分だけ添付すれば十分だとは思うのですが…まあ、年末調整関係書類なんてどうせ勤務先保管なだけで何もなければ税務署まで行かないし、大丈夫でしょう(笑


さて、iDeCoとか複雑だしめんどくさいしそういう意味では制度オタホイホイなんですが、やりたいけどよくわからない、という声も聞こえてくるのですが、前記事にも書いたとおり、iDeCo掛金は全額所得控除の対象になりますので、満額(共済加入者の場合)月1.2万円=年14.4万円を拠出すればざっくり28,800円の節税効果(所得税10%、住民税10%としたの場合の概算。いっぱい稼いでいて税率高い人は当然節税効果も大きくなります)がありますので、運用効果を無視して定期預金に突っ込んでおいてもそれなりの効果はあるということになります。いまだに趣旨がよくわかんないふるさと納税よりずっとまともじゃないですかね

ちょっと前まで運営管理機関手数料が年額5000円くらいかかっていたのですが、5月にSBI証券が無料化を発表して以降、楽天証券も追随したりして、手数料はどんどん安くなっているようです。それでも国民年金基金連合会等に払う手数料は月額170円程度(年額2000円程度)かかるので、定期預金に突っ込んでおくだけだと運用の面では目減りしていく一方なのですが、長期投資ですし、多少はリスク運用もすべきなのではないかと思います(このへんはライフステージにもよるので一概には言えません。節税効果だけを目的に定期預金でノンリスク運用という手もあるとは思います。さすがにちょっともったいない気がしますが)。
手数料について参考→iDeCo運営管理機関手数料は「無料」が当たり前に!? =iDeCo手数料の現在値|モーニングスター

ちなみに現時点の私の運用状況はこんな感じです。
口座開設時の手数料(国民年金基金連合会に払うもの)2880円、毎月の事務手数料が167円発生していますが、それを差し引いても思ったより早く損益がプラスに転じています。長期投資なんで短期損益に一喜一憂していてはいけないのですが、それでも損益プラスになっているというのはやっぱり嬉しいものではあります。

特段のポリシーがあるわけではないのですが、iDeCo関連のいろんなWebページを渉猟した結果、長期投資ならある程度のリスク運用でいいのではという結論に達したので、債券すら入れずに内外の株とREITで攻めています。

銘柄としては信託報酬が低いことを重視して、こんな感じです。

  • 国内(30%)
    • 国内株式(20%)
      • TOPIX連動(10%)(「日本株インデックス」)
      • 日経平均連動(5%)(「日経225インデックス」)
      • JPX日経400*2連動(5%)
    • 国内REIT(10%)
  • 海外(70%)
    • 海外株式(60%)
      • 先進国(30%)(外国株式インデックス)
      • 新興国(30%)
    • 海外REIT(10%)

分散型投資をパッケージにして「これ1本買えばいいよ」という投資信託もあるのですが、そういうのはたいがい信託報酬が(比較的)高めです*3。長期投資ということを考えると信託報酬による差もバカにならないので、個人的にはちょっと面倒でも自分でメニューを組む方がいいのではないかと思います。あとは、年1回くらいでいいので資産状況を見て適宜リバランスを検討するくらいなんでしょうか。
私は基本的にインデックス型*4投資信託でやっていますが*5、環境重視型企業株への投資とかそういう投資信託の設定もあったりするので、興味関心にあわせて、そういうのを買ってみるというのもありかもしれません*6
いまはわりと株高円安なのでお気楽なもんですが、これが株安円高に転じたときにどうなるかというのはある意味見物ではあります。
まあ、そうなったらそうなったで基準価格安いうちに口数いっぱい買っとけって感じなんですけどね。どうせ長期投資だし。

具体的な投資商品の選定って(私もそうでしたが)すごく迷うと思うので、何らかのご参考になれば幸いです。
ただ、損失が出たときの保証はいたしませんのであしからず(もっとも、何度も言いますけど長期投資なので短期の損益にあまり躍起になってはいけないとは思います)。
あとは、原則定年後まで引き出せないので、あくまで余裕資金を投下するのだというところは堅持しないといけないと思います。
お金なくなって途中で引き出したら手数料やら遡及して課税やら、いろいろ面倒だしなんとなれば損してしまいますので。

*1:という名前は当時はなかったわけですが

*2:「資本の効率的活用や投資者を意識した経営観点など、グローバルな投資基準に求められる諸要件を満たした、『投資者にとって投資魅力の高い会社』で構成される新しい株価指数」。JPX日経400・JPX日経中小型 | 日本取引所グループ

*3:それでも普通に投資信託を買うよりは安いことも多い

*4:TOPIXとか日経平均に連動するやつ

*5:インデックス型は信託報酬が安めという利点もあります

*6:繰り返しですが、長期投資なので信託報酬は安めの方がおすすめです