アメリカの大学院のなかみ(イントロ)
秋セメスターは文字通り勉強に追われてほっとんどなにも書いていなかったのですが、春セメスターは秋ほどには忙しくないので、reflectionを兼ねていろいろ書いてみようかと思います(続くかわかんないけどw)。
いまアメリカの大学院で勉強しているわけなのですが、そもそもどんなことやるのよ?という方も多いと思うので、まずはどんなことをやっているかというところから書いてみたいと思います。
なお、筆者は日本の大学とアメリカの大学院しか知らないので、ちゃんとした日米比較はできませんのであしからず。
・合格通知(これより前の話は機会があったら書いてみたいと思います)
出願して無事合格となると合格通知が送られてきます(2〜3月頃)。筆者の場合は6校出願して合格2校、補欠候補1校(結局受からなかったけど)でした。日本とちがって偏差値順に並んでいる、というわけではないので、たとえばHarvardやMITに受かったけどUCLAには落ちた、なんていうことも普通にあると思います(ランキング同様、順位付けというのは難しいところですが、そもそも分野ごとに必ずHarvard>UCLAかというと、たぶんUCLAの方が強い分野もあるのではないかと思います。とはいえどこの大学が一番か、と聞かれるとやっぱりHarvardやMITの名前が挙がってくることが多いように思いますが)。
最初に来た1校(私立)からはいきなり分厚いレターが送られてきて、合格通知のレターやパンフレットなどが入っていました。今いるところからはまずメールでお知らせが来て、そのあと封書で合格通知のレターが到着。補欠のところはメールだけだったと思います。
合格通知はあくまでお知らせなので、これを受けるかどうかというのを一定の期間内に返答しないといけません。返答の方法はさまざまなのでしょうが、いまの学校はWebで返答する方法でした。最終的にはGraduate Schoolがapproveするまで確定じゃないよ、なんて書かれていたので*1、よくわからないまま、とりあえず合格のステータス確定させなきゃ!と思って早々と返信してしまった気がします。笑
無事acceptされると、そのうちfull timeなのかpart timeにするのかという問い合わせが来て、5月くらいにはadvisor(要するに指導教員)が割り当てられる(うちのプログラムでは、少なくとも修士課程だと指名はできないとのこと。もっとも、うまくいかないとかもあるということか、advisorを変更するという手続きもあるようです)と同時に、履修科目とか相談してね、ということでした。幸いcampus visit時にclass visitしたときの先生だったので、向こうは覚えてないかもなー、と思いつつややフレンドリーに「こんな科目取ろうと思ってます」とメールを送ったら、「Adminのemphasis*2のままってことね、いいんじゃない? また8月(授業開始後)に会いましょう」とのことでした。
・履修登録
どこの大学もそうなのかはわかりませんが(でも特段説明がなかったからたぶんそうなのかな)、履修登録は入学前から始まっています。って渡米後に知ってびっくりしたよ!
確認したら案の定必修の一つがすでに埋まっていましたが、さすがに必修なのでプログラムの担当職員にお願いして登録してもらいました。その流れの中でadvisorにまだ会ってないって言ったら「え、まだ会ってないの? 早く会って!」とびっくりされたので、アポを入れて授業開始の週に面談することに。
取りたいと思っていたもう一つの授業*3もfullだったものの、こちらは日本人の先輩*4に相談したら担当の先生に連絡を取ってくださって、入れることになりました(その後枠が空いたので無事登録)。
本当はComparative Educationとのdual degreeも取りたかったのですが、さすがにそれをやるととても時間が足りないと思われたので、やむなくあきらめることに。
で、ひととおり時間割組んだ上でadvisorのところに行ったら、「うん、あなたがそう決めたんならそれでいいと思うよ、履修要件満たしてるよね?」くらいな感じであっさり(もちろんほかの話もしましたけどね)。
・オリエンテーション
この辺は過去の日記にも書きましたが、アメリカの場合はStudent Affairsがしっかりしていることもあるのか(あとは移民法の関係で留学生に講義すべきことが法定されていることもあるのでしょう)、オリエンテーションがずいぶんしっかりしています。おかげで授業開始前から留学生の友人は何人もできました(そして、このあたりから1年というか2セメスターで30単位取ることの無謀さに気づき始める…笑)
と、前置きだけでずいぶん長くなってしまったのでまずはこのあたりで。
次回は授業形式とかについて書こうかと思います。
*1:現在Legal Issues of Higher Educationという授業を履修していますが、その内容からすると、訴訟になったときに個々の教員やプログラムの不用意な発言によって大学が敗訴しないようにこういうことを書いているような気もします
*2:M.Ed. (Master of Education) in Higher Educationの中でAdministration、Student Affairs、Institutional Researchの3分野(emphasis)に別れてそれぞれ選択必修みたいなものが決まっているほか、希望があってadvisorが認めればそれに添わない履修もできるようです
*3:Educational Mobility in Comparative Perspective。思っていたのとはちょっと中身がちがったけど(international mobilityかと思い込んでたらsocial mobilityだった)、でも取ってよかった
*4:campus visitのときにお目にかかりました