国立大学理事に占める文部科学省関係者の比率
データ出典:国立大学法人・大学共同利用機関法人理事名簿:文部科学省(調査時点では平成27年8月26日現在。各大学ウェブサイトを補完的に参照)
論文を書きつつ、本当にMEXT枠の役員は各大学1人なのかと思って(そもそも東大の例外はあったにせよ)ふと調べてみました。
異動官職と思われる理事が54人、キャリアと思われる理事が16人(前職ベース+微妙な部分は過去の経歴から判断なので、もしかすると抜けや間違いがあるかも)。ちなみに事務局長なのは44/86(35/54と9/16でやや異動官職の方が比率が高いものの、いずれも6割前後)、なお副学長なのは22/70(17/54と5/16なのでどちらもほぼ3割)。
MEXT関係者が理事でない大学が16校もあるとはやや驚き(もっとも、鳥取みたいに「役員でない事務局長」の事例もあるので、実質的には精査するともうちょっと減るかも)。
なお鳥取は鳥取県統括監を地域連携・内部統制担当の理事・副学長に採用しているようで、それも興味深いところ。
(リンク先では「鳥取大学統轄監」になってるけどね! あと東大の理事の名前にもtypoが…)
国家公務員経歴のある国立大学役員については過去の主要な経歴が公表されているので、その辺のキャリアパスを調べてみるというのも面白いかも、とは思います。
あと気づいたことなど:
・分掌のテキストマイニング(そもそもどんな分掌のカテゴリがあるのか、分掌業務相互間の関連性はどうか)というのも面白そう
・本務先?の大学の役員級を辞めてから他の大学で役員をやっている例が散見される
・政研大が学長以外役員全部非常勤ってのがすごく先進的…